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◆◇◆ 木賊葺(とくさぶき) ◆◇◆

これまでほとんど知られていなかった木賊板が本殿小屋裏より発見された!

国の重要文化財福王子神社本殿・拝殿の屋根は、工事を始める前、
銅板で葺いてあった。今回の修理工事に伴う調査により、この建物
が造られた360年前の寛永21年(1644)は、木の板で屋根
が葺かれていたことがわかった。この木の屋根は、昔「木賊葺き」
と呼ばれていた。
<本殿>

■本殿の屋根面積 32.687m2
     平板  7,300枚
     軒の板 2,500枚
     竹釘約 10万本

<拝殿>

■拝殿の屋根面積 75.665m2
     平板  17,000枚
     軒の板 4,500枚
     竹釘約 22万本

<木賊葺(とくさぶき)>
福王子神社には、江戸時代の修理記録はまったく残っていない。
しかし、お隣の仁和寺にこの神社の修理を示す資料があった。
「仁和寺諸堂社御修復仕様入札帳」という、今から約300年前
の資料である。この資料によると江戸時代には、現在も使われて
いる瓦葺・檜皮(ひわだ)葺・こけら葺のほかに3分栩(とち)
葺・2部木賊葺の建物が多数あったことがわかった。それらの建
物は、大きさや使われ方によって屋根材を変えていたのである。

しかし、建立当初から200年ほど経つと、屋根材の多様性は忘
れ去られ、高価な檜皮葺か安いこけら葺のどちらかになってしま
ったようである。

檜皮葺は檜に皮を用いて葺いた屋根、栩葺・木賊葺・こけら葺は
おもにさわらの木を使った。板の厚さが3cmから1cmのものを、
栩板、6mmと4.5mmのものを木賊板と呼び、3mm以下のこけら
板と区別していたようである。

特に、西暦1700年を越えた頃より栩板と木賊板は、両面を鉋
(かんな)仕上げとし、こけら板の割板と区別し、一層ていねい
に仕上げたようである。
●木賊葺きの屋根の葺き方

 材料 さわらの木(水の強い)
 寸法 長さ 39cm
    厚さ  6mm
    幅  9〜12cm
止め方 鉄の釘と竹の釘を使う。
葺き方 長さ39cmの板を4.5cmずつずらして釘で止めて
    いく。
    同じ所には、39cm/4.5cm=8.66枚と約9
    枚重なり、9枚X6mm=5.4cmの厚さになる。

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