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<木賊葺(とくさぶき)> |
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福王子神社には、江戸時代の修理記録はまったく残っていない。
しかし、お隣の仁和寺にこの神社の修理を示す資料があった。
「仁和寺諸堂社御修復仕様入札帳」という、今から約300年前
の資料である。この資料によると江戸時代には、現在も使われて
いる瓦葺・檜皮(ひわだ)葺・こけら葺のほかに3分栩(とち)
葺・2部木賊葺の建物が多数あったことがわかった。それらの建
物は、大きさや使われ方によって屋根材を変えていたのである。
しかし、建立当初から200年ほど経つと、屋根材の多様性は忘
れ去られ、高価な檜皮葺か安いこけら葺のどちらかになってしま
ったようである。
檜皮葺は檜に皮を用いて葺いた屋根、栩葺・木賊葺・こけら葺は
おもにさわらの木を使った。板の厚さが3cmから1cmのものを、
栩板、6mmと4.5mmのものを木賊板と呼び、3mm以下のこけら
板と区別していたようである。
特に、西暦1700年を越えた頃より栩板と木賊板は、両面を鉋
(かんな)仕上げとし、こけら板の割板と区別し、一層ていねい
に仕上げたようである。 |
●木賊葺きの屋根の葺き方
材料 さわらの木(水の強い)
寸法 長さ 39cm
厚さ 6mm
幅 9〜12cm |
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止め方 鉄の釘と竹の釘を使う。
葺き方 長さ39cmの板を4.5cmずつずらして釘で止めて
いく。
同じ所には、39cm/4.5cm=8.66枚と約9
枚重なり、9枚X6mm=5.4cmの厚さになる。 |
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