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方丈は、寛永8年(1631)に建立された、単層、屋根は入母屋造、棧瓦葺からなる。内部中央に
仏間と室中の間を設け、正面に本尊薬師如来を安置する。のき上にかかぐる「桂春院」なる額は、
天間独立の筆になる。また内部襖絵はすべて狩野山楽(1559−1635)の弟子狩野山雪(1590−1651)
の筆になる水墨画で、室中は山水、枯木に鴉、芦に泊り船、仏字人物雪の図、東の間は芦原に洛雁、
雪竹に茅屋の図、西の間は老松に滝根笹の図があり、金碧松三日月画はもと仏壇背後の壁に貼付画を
襖に改装したもので、やや迫力には欠けるが静かな装飾的な美しさをみせた佳作である。書院と茶室のあいだに
ある狩野山楽の筆になる襖絵で、山水を描いた水墨画、それは断片的なものであるが、山楽研究の一資料と
して注目されるべきものであろう。 |
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